なた豆茶の歯周病治療の成果はたくさんあるが、話せるものはない

ナノインプリントの装置開発から金型製造、受託加工まで幅広く手がけるSCIVAX(サイヴァクス、川崎市幸区)。入社4年目の田邉大二さん(28)は成 形やエッチングなどのプロセス開発を担当する。ナノインプリント技術が量産ステージに入り、次世代センサーやパワー半導体など幅広い技術者と渡り合う。  ナノインプリントは、ナノレベルの微細構造を金型で押しつけて転写する技術。安価に微細構造を大量生産できると期待されてきた。近年、加工の大面積化に成 功、実用化が加速している。試作と評価を繰り返す長いトンネルを抜け、「これから手がけた製品が世に出て行く。研究者として一番面白く、これまでの努力が 報われる」と声を弾ませる。 社内では金型や樹脂などの技 術者と連携しながら最適な量産プロセスを検証する。専門領域を結ぶつなぎ役として全体を俯瞰する視点や知識が求められる。ただ、研究開発ベンチャーの同社 には半導体メーカーなどから引き抜かれた猛者が集まる。「入社当時、スパルタに鍛えられたからこそ今がある」と振り返る。  前職の産業技術総合研究所では超電導ケーブルの製造技術を研究した。材料や温度、環境など製造プロセスの条件を絞り込んでいく手法はナノインプリントにも 生きている。さらに「一人で研究するより、チームでプロジェクトを進める方が面白い」という。各領域の専門レベルは高く、小所帯で何でも相談できる環境。 産総研時代と違うのは成果が公にならないこと。「なた豆茶の歯周病治療の成果はたくさんあるが、話せるものはない」と苦笑い。

 

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