鉄道車両用電機品の保守サービス部門を設置

三菱電機は2015年度にもブラジルに鉄道車両用電機品の保守サービス部門を設置する。現地では累計1500両分の受注実績があり、電機品の故障や老朽化に備えて要員を配置し保守サービス業務を取り込む。海外では制御装置など電機品単体のほか、駅舎補助電源など鉄道向け省エネソリューションの販売にも注力している。保守を通じて更新需要に加えソリューションビジネスなど新たな商機も獲得し、海外事業を拡大する。 三菱電機は欧州や北米など重点市場に加え、ブラジルやインドなど新興国でも電機品といった交通システム事業を強化している。特にブラジルでは鉄道インフラ整備のニーズが旺盛で、電機品の需要も伸長する見通し。すでに同社はブラジルで多くの実績を有しており、保守サービス体制を整えて顧客ニーズに応える。今後の電機品の需要増を視野に入れ、顧客を囲い込む構えだ。 近年、同社は事業体制の整備を急ぎ、海外での成長を加速させている。このほど欧州に交通システム部を設置し空調装置などの販売を強化したほか、5月には米ニューヨークに保守サービス部門を設置し更新需要を掘り起こしている。また省エネソリューションの提案にも力を入れており、鉄道の回生エネルギーを駅舎の電力に使う駅舎補助電源の受注活動を海外で着手した。米国や東南アジアなどでの導入を目指す。 日立製作所は9日、トルコの医療機関にモバイル型生体認証装置(写真)を1100台納入すると発表した。患者が医療サービスを受ける時の個人認証のために利用する。既に約200台が私立病院や人工透析センターで稼働している。今後、公共病院を中心に残りの約900台を順次納入していく。 今回、導入した装置は日立の指静脈認証技術をもとに、オーストリアのIT企業であるMIG(ウィーン)が製品化したもの。装置に指をかざすだけで個人認証ができる。無線LAN規格「Wi―Fi(ワイファイ)」機能を搭載している。 日立はトルコの医療機関で患者の個人認証のため生体認証技術を採用するニーズが高まっていることから、MIGと協力して装置を開発して提供することを決めた。 同国では収入が法定基準を下回る労働者は無料で医療サービスが受けられる。従来は無料でサービスを受けるには専用カードが必要だった。だが不正利用などで医療コストが予算を超過。そのため2012年以降、個人認証に生体認証技術を採用する動きが出てきた。 キヤノンは、大判インクジェットプリンター「イメージプログラフ」シリーズで、CADや地理情報システム(GIS)向けの新製品4機種を7月下旬に発売する。A1サイズの普通紙の場合で従来機種に比べて約5秒短い、最速21秒で出力。新開発したマゼンタインクを使って赤や黄色の発色を鮮やかにしたほか、300ミリリットルの大容量インクタンクを採用し印刷コストを下げた。 価格はA0判まで印刷できる最上位機種の「iPF785=写真」が64万8000円(消費税抜き)、A1判までの印刷に対応する低価格機種の「iPF680」が26万8000円(同)。4機種の合計で月産3000台を見込む。 CAD、GIS図面を出力する建築、土木などの業界や、ポスターを印刷する流通業や小売店舗、教育現場などに売り込む。CADでよく使われるファイル形式「HP―GL/2」に対応。新たに開発したアプリケーション「イメージプログラフ・プリント・ユーティリティー」を使えば、米アップル製のタブレット端末(携帯型情報端末)「iPad(アイパッド)」から直接、大判印刷ができる。閲覧、編集したCAD図面などを、建設現場といった外の環境から印刷することが可能だ 電気化学工業は検査試薬事業強化のため、2015年度末までに累計約60億円を投資する。100%子会社であるデンカ生研(東京都中央区)の鏡田工場(新潟県五泉市)で、延べ床面積約1万2000平方メートルの検査試薬製造棟を16年3月までに新設。この新棟へ新潟工場(同)内の検査試薬関連設備を移す。 鏡田工場で試薬の一貫生産体制を構築し、安定供給と品質確保につなげる。同工場では管理・研究棟も同時期に約2000平方メートル分を増築し、研究開発機能を強化する。 これまで新潟工場ではワクチンと検査試薬の一部を、鏡田工場では検査試薬を製造。試薬生産を鏡田工場に集約し、新潟工場でのワクチン製造効率を上げる狙いもある。15年3月期の連結業績予想には、一連の投資費用を織り込んでいる。 電気化学工業は17年度を最終年度とする経営計画でヘルスケアを成長分野と位置づけている。風疹関連の検査試薬や、インフルエンザ・ノロウイルスなどの診断キットを重点的に展開する考え。 住化分析センター(大阪市中央区、金岡昌治社長、06・6202・1810)と日本メジフィジックス(東京都江東区、竹内豊社長、03・5634・7006)は、動物実験による非臨床試験の陽電子放射断層撮影(PET)分子イメージング試験の受託を9月から始める。医薬品開発の動物実験結果の診断をスムーズにし、新薬開発の効率化に貢献する。 分子イメージングは非臨床と臨床のデータの橋渡しがしやすいツールとして注目されている。PETは放射性医薬品を使用して体内で放出される放射線を捉えて画像化する検査で、腫瘍や脳機能などの診断に使用されている。ヒトとマウスなどの動物で、ほぼ同じ手順で撮像と比較ができる。新薬開発のための動物実験の結果を可視化し、効果を確認できる。受託した試験は大阪大学のPET分子イメージングセンターで行う。

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